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学校が終わってから車狂と遊んだ。

メガネと別れてから、ついでに車狂とも疎遠になってしまいそうだったけれど、今日遊べて本当によかった。

相変わらず良い人だった。



居酒屋で腹ごしらえをした後カラオケに行った。

みんなでゲームをしたりして、車狂たちが負けたので、罰としてモー娘。の曲を本気で歌わせた。

すごく楽しくってゲラゲラ涙を流して大笑いしていた。



今日はオールの予定だったので、相変わらず娘の在宅に鈍感な父には内緒だった。



12時ごろ姉から電話がかかってきた。

「ママの体調が悪いからすぐ帰って来い」と言われた。



病院に連れて行きたいけど、父はお酒を飲んでいるので「まりこが運転しろ」と言うだろう。遊びに行ってるのは内緒なので、早く帰って来いとの事だった。



母は病弱なのでよくあちこちが痛いと言う。心配は心配だったけど、今すごく盛り上がってるし帰りたくなかったけど、姉に強く言われて帰った。



車狂に送ってもらってる途中も姉から「まだか」と何度も電話があった。車狂にも申し訳なかった。何度目かの電話でイライラして逆ギレすると「ママは救急車に乗ってもおかしくない状況なんだよ」とキレられた。



家に近づくにつれどんどん不安になってきた。



玄関のドアノブに手をかけようとした時、家の中から母の叫び声が聞こえた。「痛い痛い」と泣いていた。そっとドアを開けて自室に駆け込んだ。父は病院に電話をしていた。



あたしはこんな状況の中、夜遊びが父にバレていない事を祈った。



部屋着に着替えてリビングに下りると、母はうずくまって泣いていた。父は財布にお金を入れながら電話をしていた。あたしは姉が母の着替えを手伝っているのを、ただじっと見ていた。



母はまだ冬服を出していなかったようで、タンスには薄手の服しかなかったので、あたしは自分のトレーナーを脱いで母に着せた。母は泣きながら靴下を履いた。



母の着替えが終わると、父と母は車に乗って病院へ行った。

母はずっと「痛い痛い」と泣きじゃくっていた。



家に残されたあたしと姉は、お互い顔を見合わせて「テラキョドス」「テラキョドス」と言って自室へと戻っていった。
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