最後の成人式

一月八日、成人の日。

おめでとうございます、ありがとうございます。



早朝から着付に行ってる人が大半だというのにあたしはのんびり１０時から着付でした。メイクのお姉さんに「ご希望はありますか？」と聞かれ「たちまちライン濃くして下さい」とだけお願いしました。「これで言い？」と何度か聞かれ、三回目くらいにやっとオーケーを出すと「わぁ…すごい、でも若い人ってライン濃いもんね…」と微笑まれました。バァ。



着付やメイクに時間がかかり、会場に付いた頃には既に式は始まっていました。なので同窓会コーナーという所へ行き、母校の三中のプラカードを探しました。

だんだん見慣れた学校名になってきたけど、三中が見当たりません。あ、プラカードが既に壊れてる学校見っけ。これか？と思うと、それは五中でした。三中のプラカードは倒れてみんなに踏み潰されていました。広島市では「七五三」と言って、三中、五中、七中の三校が、あたしたちの世代くらいまでは強烈に悪い学校でした。なので、中学の卒業式に特攻服で来てた奴らは、変わらず派手な袴を着てワッショイワッショイ騒いだり、どうみてもヤクザだったり、浮いていました。



しかし成人式にはそういう人たちも必要なのです。あたしは不良じゃありませんが小学校からの友達なので、一緒にワッショイして盛り上がったりして、なかなか楽しかったです。写真も後から見て強烈な方がきっと楽しいと思いますし。あぁ良かった良かったです。



夜は高校の同窓会パーティーでした。１１０人も集まりました。素晴らしい団結力です。だってうちの高校は最高に楽しい学校だったから、みんな大好きなんです。

お店を貸切だったので騒ぎまくりんぐでした。全然喋った事ない人にもいきなり失礼な発言をしてからんだり、かなり馴れ馴れしい女でしたが、あたし自身はもう大満足です。楽しすぎです。声枯れまくりです。



高校の時ずっと好きで２回告って２回振られたイケメン君を発見しました。あの頃はシャイガールでしたが、あたし酔ってますし、テンション高いですし、そりゃからみます。「ねーねーねーねーねー」と絡みます。するとイケメン君は「ちょっと座って話そうよ」なんてイケメン発言するから困る。惚れる。キュン。あ、キュン。薄暗いバーですから隅はエロいです。しかしあたしたちにエロさはありません。近状報告をして写真をとったりすると、イケメンは「じゃああっちで飲んでくるね」とどこかへ行ってしまいました。しかし全然満足。



イケメン君が元カノと１時間以上も喋ってたので、とっつかまえて「何話してたの？ヨリ戻すの？何で何で」と責めました。今思えばうざいです。お前に関係ねーよ。です。「あいつ彼氏とうまく行ってるし、それはないよ」と言ったくせに、ちゃっかり２人で帰りやがりました。うぜ。うぜうぜ。うぜー。



あたしはみんなと終電で帰りました。イケメン君のつれに「あいつらなんなん」と責めました。「まぁ久しぶりの再会だからなぁ…」て！あたしも！！！！いやいや、うそです。ごめんなさい。



終電に乗ったは良いものの、電停からのバスがもうないです。あ、あたし彼氏ができたからもうメガネに惚れる事はないんです。だから、やっとお友達に戻れる時が来た！と閃いてメガネに電話をしました。超久しぶりです。でも出ませんでした。一人寂しくタクシーで帰りました。深夜料金とか死ね。



帰って倒れていると、メガネから電話がありました。「彼氏いなかったらまた惚れるかもしれないから連絡しなかったよーんうふふ彼氏できたーうふふ」と言うと「あぁそれは良かったね。俺はいないよ。まぁ今は飲んでるから今度遊ぼうねー」と言われました。お友達復活です。昔のように車狂と仲良く３人で遊びましょう。わいわい。



大丈夫だい！ｵﾜﾃﾅｲ！意味わかんね。