女の涙に弱い人に悪い人はいない

眠らなかったので、朝暇だった。犬の散歩に行き、リビングを片付け、台所を片付け、朝食を作り、母と姉と弟に食べさせ、台所を片付けた。とても充実した朝だった。



「姉とあたしは出来るところと出来ないところが間逆だと思う」と言うと、姉は「うん、あたしたち結婚したらうまくやっていけると思う」と言ってくれた。すると母が「どこらへんが？」と聞いてきた。



ばかやろう。全部だよ全部。



例えば、姉のダメなところを挙げていこうじゃないか。１番ダメなところを除いて。どうだい。あたしがすべて補えると思わないかい。そして次に、あたしのダメなところを挙げていこうじゃないか。もちろん１番ダメなところを除いて。ほうら。姉がすべて補えているだろう。



それにね、あたしは姉と遊んでるときが１番楽しいんだ。すごく気があう。言ってることを１００％理解してくれる。あたしの予想以上の答えを返してくる。すごく楽しい。ゲラゲラ笑える。本当に楽しいんだ。



禁煙が成功すれば、将来２人で暮らしたいと思ったりもする。この件に関しては、姉と何度か話してきた。あたしの就職次第だ。



母から聞いたのだが、姉が「インドに旅行へ行きたい」と言っているらしい。「自動車学校の申込みが未だに出来ないようなあんたが行けるわけないでしょ」と母が言うと「まあちゃんと行くもん」と姉は言ったらしい。「まあちゃんはインドなんか行きたくないよね。アメリカとかヨーロッパ派でしょ？」と母に言われた。確かにそうだ。インドとか興味なさすぎる。カレーと美女のイメージしかない。でも姉にインドの素晴らしさを説かれれば、行くだろう。姉はそんな人だし、あたしもそんな人だ。でも行かないだろう。姉もあたしもそんな人だ。





ちなみに、姉とあたしの１番ダメなところは、母から遺伝した。