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3月31日から4月1日にかけて泊まりで仕事だったんですが、いますねぇ。新社会人が。(これがわかりやすい倒置法の例)
どうみても若々しい青年どもが、キレイなスーツに身を包み、手元の資料のようなものを眺めながら緊張した面持ちで新幹線に乗っていた。資料には「新社会人の心得」みたいな文字が書いてあった。まぁ「心得」とはさすがに書いてなかったが、そういうものを持っている人もいた。
というか、見てんじゃねーよって感じだよね。でもね、ちと話はずれるが、お客さんが見ているものとかって、つい目に入ってしまう。この仕事を始めてから、お客さんが車内で見ているものについて、気が付いたことがいくつかある。まず、年寄りが器用にメール機能を使いこなしている。結構多くいる。申し訳ないが、年寄りは文字サイズを最大にしているのでつい目にしてしまう。他には、なぜかペン習字を練習している女性を見かける。たまにではなく、結構頻繁に目にする。流行っているのかしらないが、ゆれる車内でやるべきではないように思う。余計なお世話だろうが。それと、「Japan」「Japon」と書かれた分厚い本を読んでいる外人をよく見る。これは普通か。というか、あたしはイーオンに通っていた頃より、はるかに外人を恐れなくなった。むしろ「日本に来たくせに当たり前の顔して英語で話しかけてくんじゃねーよ」と、外人に対してイラつくほどの余裕さえでてきた。しかし、あたしはそうは思っても根が優しい子なので「How many sugar and milk?」と言うように家で勉強した。そんくらい勉強しなくても言えるような子でいたかった。あと、「ホットコーヒー」じゃ通じないということに驚いた。「ホッツコヘィ」と言わないと通じなかった。なかなか一筋縄ではいかないぜ。でもそれなりに楽しんでやっている。おっと話がずれた。あたしが本当に言いたいのはそんなことではない。あたしが本当に驚愕したことは、エロい記事を読んでいる男が異常なほど多いということだ。スポーツ新聞や週刊誌をほぼ読んだことがないので、あたしはそんなに過激な記事が載っていることを今まで知らなかったのだが、当たり前のようにすっぽんぽんの若い娘の写真が載せられている。そして、男共は真顔でそれらを凝視している。「あ、見てないですよー」みたいな顔をして素通りをする優しさは持っているが、心の底では軽蔑している。スポーツ新聞や週刊誌でも引くのに、風俗雑誌やエロ本を読んでる男とかいたら、「もうテメェ言い逃れできねぇぞ!」と敵視してしまう。
そういうわけで、スーツに身を包み入社式に向かう同級生を働きながら見るのは、少し情けない気持ちだった。あたしだって人並みに就職活動をしたのに、未だにアルバイト時代と変わらないような接客業をしている。それを少し恥じた。大学受験をしている息子を持つ先輩に「なんで大学まで出てこんな会社に就職したの」と言われ、父と母に心の中で詫びた。このように、この会社を恥ずかしい、情けないと思ったことに、今まで一生懸命働いてきた先輩たちに心の中で詫びた。