のぞみさん

のぞみ乗車が死ぬほど嫌だ。

すごく忙しいし、担当車両は多いし、お客さんが多い。

ＪＲが嬉げに宣伝してるＮ700系が特に大嫌い。席を広くしたせいで通路が狭い。乗客は気づかない程度の差だけど、こっちはよくわかる。

しんどい。

とくに今日は忙しかった。とてもとても、とてもしんどかった。

のぞみは、東京～博多を走る列車に乗ることが多い。新大阪で、車掌と乗務員は、東海の人と交代して西日本のあたしたちが乗る。東海の人は、新大阪で降りるため、それより前に販売を終え、着替え、降りる準備をしなければいけない。新大阪の前は京都で、その２駅の間はあまり時間がない。つまり、京都から乗って新大阪まで販売員が通らない車両があるはず。あたしの予想では、その間ほとんどの車両は販売員が通ることはないと思う。（あたしたちも、新神戸までに販売を終え新大阪までは降りる準備をするからだ。）そして、新大阪から西日本のあたしたちが乗る。準備をしていざ販売を始めても、10分15分で新神戸についてしまう。その後また10分15分で姫路に着くこともある。さすがに岡山までには全車両へ販売に行けるが（それでも行けないこともある）つまり、運の悪い人になると、京都から乗って姫路で降りる人は（逆も同じ）販売員に会えず降りることになる。かなり申し訳ない。だからあたしは、「早く次の車両へ行かなきゃ」とか思うのだけど、忙しいとなかなかうまくいかないのである。それでもなんとか頑張っているのに、お客さんに「はぁ、やっと着た」と不満を言われることは少なくない。弁当があるかと聞かれ、ないことを詫びるも「京都で別の人に『新大阪から別の販売員が来ますのでー』って言われて待ってたのに！！」と怒られる。そら岡山まで待って、なおかつ弁当がないとか言われたら怒る気持ちもわかるが、あたしだって辛いのだ。

もう、くやしくて悲しくて辛かったが、なんとか博多に着いた。フラフラになりながら業務用エレベーターに向かっていたら、駅員さんに「エレベーターは逆だよ」と言われた。振り向くと、着いてきてるとばかり思っていた先輩たちがいなかった。もう情けなくて、涙が出そうだった。無事博多の休憩所に着き、先輩に「どしたのｗ」と言われ、ガマンしきれなくなりあたしはその場で大泣きした。「ごめんね、先に降りたのかと思ってたよ」と先輩はオロオロするけど、エレベーターを間違えたから泣いてるんじゃないと伝えることもできず、ただ嗚咽をもらしながら泣き続けた。

のぞみに乗ると、辞めたくなる。