闘魂チャンス

「俺の彼女が子猫を買ったんだよ。本当は耳が垂れてる種類なんだけど、その猫の耳は垂れてなかったから、15万円のところが3万円になってたんだよ。」



と、バイトの先輩が言った。



「すっごーい！先輩の彼女って買い物上手ー！でもどうしてもその種類の猫が良いんじゃなければ、ペットショップで買わなくても、保健所で殺されそうになってる可愛い子猫を無料で引き取ればいいのにー！」



と、盗み聞きしていたあたしは思った。



「ばっかじゃのう。まーたお前騙されとるんじゃろうが。15万の猫が3万になるわけないわーや。」



と、店長が言った。



「確かに！」



と、盗み聞きしていたあたしは思った。









人の言うことをそっくりそのまま信じるのやめたい。