夏バテ

昼過ぎに「涼ませて」と言って母が自室にやってきた。リビングでは相変わらず弟たちがゲーム大会を繰り広げており、うるさくて読書もできないらしかった。あたしは汗をびっしょりかいて寝ていたが、母がエアコンをつけてくれた。
数日前に姉が福岡へ行き、辛子明太子をたくさん買ってきてくれた。あたしはダイエット食ばかり食べていたので、明太子を食べてなかった。食欲はなかったけど食べたいので、リビングへ降りた。
なぜか立ちくらみがし、台所で座り込んでしまった。弟に体温計を取ってこさせたが、とくに熱はなかった。這いつくばって食事の用意をした。あたしは食事に妥協はしたくないので、明太子、たくあん、納豆、キムチ、五穀ご飯を用意した。たくあんは別に食べたくなかったけど、数日前に母に「買って買って」とあたしが頼んだものなので、がんばって食べた。

がんばって全部食べたけど、即効吐いた。上からも下からもゲロゲロと吐いた。

「あ！これは夏バテだ！！」と気づき、とても嬉しくなった。