おめでとう

「ごめん」と言えば「何に対してのごめんやねん」



「○○でごめん」と言えば「それは俺の求めていた答えじゃない」



「ごめん」と言えば「俺謝られるの嫌いや」



「ありがとう」と言えば「そこは“ごめんなさい”やろが」



「もうわからんよ」と言えば「俺の気に入る返事を探してるお前の姿勢が腹立つ」





とおっしゃる。なんやねん。





「浮気されるとか考えたこともなかったからダメージが大きかった」



「まりこ『嘘つくの下手』って言ってたのに気付かんかった」



と、今まで自分の反省をして、あたしを責めなかった彼氏ですが、今日はフッ切れたようで、怒られました。





あたしが喋ると「それはお前が言って良いセリフやないやろ」とか「それが腹立つねん」とか、怒るんです。何喋っても怒るんです。わかんねーよ。もう。



悲しくって、泣いてしまいました。



「何でこんなに怒るん」「一度は解決した話なのに」「言うんじゃなかった」「浮気するんじゃなかった」



という思考になり、「あぁ、これかぁ」と気付きました。





つまり、あたしは浮気したこと自体を心から後悔していなかったのです。多分。「正直に話したら許してくれるっしょ」って思ってたし、ナメてた。うまく言えないけど、調子のんなってことです。あたし死ねよってことです。



あたしは会話が下手で、自分の感情をうまく言葉にできないのですが、それでも一生懸命言葉にして伝えてみました。あたしの考えがガラリと変わって、必死でなにかを伝えようとしていることを感じ取ってくれたようで、彼も黙って最後まで聞いてくれました。





彼氏は、あたしのグジャグジャの言葉を、まとめて整理して理解してくれました。そして褒めてくれました。



「もういいや。無かったことにはせんけど、この話はほんまにこれで終わりにしよう。」

「ネタにはするけどな」



と言ってくれました。



「まりこさ、俺が『別れたい』って言ったら断る自信ある？」

「ある」

「別れたい」

「やだ」



「・・・今のなに？」

「まりこに反省させただけ」





終わり。



仲直りできました。



別れたいとか言ってたのはあたしの方なのに、これはどういうことなんでしょう。

あたしが聞きたいくらいです。





新記録達成です。



「今までで１番続いたのってどれくらい？」って聞いてください。



「今の彼氏と記録更新中だよ」って答えるんです。