室蘭は焼き鳥に豚を

バイトが終わってから、ときどき社員のお兄さんとアルバイト２、３人で朝ごはんを食べに行くことがあるのですが、今日は店長や遅番以外の人もわざわざやってきて８人でファミレスへ行きました。

ダンディという４年生の先輩が今日で最後だったので、カイジが「今日は俺が奢ります」と言ったため、店長や、中番や、昨日で辞めた白い先輩など、話を聞きつけた男どもがワラワラと集まってこんなことになりました。

カイジは「５０００円おろしたんですけど、ジュース買ったんで４８８０円しかないです」と言っていたのに、みんなは遠慮することなく、朝のファミレスで１人２品や単品をいくつも頼んだりしました。

１万円は越えなかったものの、結局９０００円弱ほどの会計になり、カイジは「持ってないですよ。無理ですよ」と言っていました。白い先輩とダンディと社員のお兄さんは、カイジをイジめるのが大好きな人で、カイジのお金をいろいろなところへ隠したり、携帯をナイフで削ったり、ジュースを服にこぼしたりと散々イジめていました。

あたしもお札で紙飛行機を作って白い先輩に向けて飛ばしたり、お札を隠したりと結構イジめようとしたつもりですが、いざタバコを箱ごと燃やされそうになっていると、カイジと一緒に「あぁあぁ！！！」と大声で止めに入ってしまいます。まだまだあの人たちのようには行きません。

結局カイジは「もう嘘はこれ以上つき通せません」と言い、財布の中から小さく折りたたんだ１万円札を取り出しました。「８人来るって決まったとき、速攻で隠しました」と言ってみんなにボコボコにイジられました。

結局半分以上の人たちはお金を払って帰りましたが、遅番メンバーは誰一人として払いませんでした。

カイジは「はい、イジられるの好きです。ダンディや白い先輩いなくなったら寂しいです。」と帰りの車の中でニヤけて言っていました。