ファイナルジャスミン

最後のアルバイトが終わりました。



本当は２０日で辞めるはずでしたが、主任が「一生のお願い！」というので今日に延びました。

「一生のお願い」を使うくらいなら「辞めないで」くらい言ってほしいものです。辞めるけど。



朝、配置表を見ると、赤いマジックで大きく“ファイナルジャスミン”と書いてありました。



昔、店長が「君の名前は変わった字を使うねぇ」と言うので「これ英語でジャスミンって読むんですー」と言うと、それから店長に「ジャスミン」と呼ばれるようになりました。ボスは「長いからジャスでいいよね」と言ってジャスと呼んでいました。リーダーは「ジャスミン茶買ってきたよ。クピピピッ」と笑いながらジャスミンティーをくれたことがありました。



ジャスミンと呼ばれる場所を卒業しました。



夜は、ハチがお客さんとして食べにきました。

バイト仲間に「アイツ、お前が辞めるから食べにきたの？」と聞かれ「うん」と言うと「仲いいね」と言われました。あぁラブラブです。こんなラブラブな大親友ができたのも、このお寿司屋さんのおかげです。



告ってフラれた彼は、もうだいぶ普通に仲良くしています。今日も彼はドリンカーだったので、ヘルプで入ったりジュース飲みに行って喋ったり、だいぶ普通に仲良くできました。「お別れ会すっか！」と言われたけれど、照れくさかったので断りました。嬉しかったです。



ホールの人はみんな知ってたけど、職人さんはあたしが辞めるのを知らないので、閉店後みんなに「あたし今日で辞めるんです」と言うと、みんなビックリしてくれるのですごく楽しかったです。「何で？」って聞かれて、たぶん全員に違う答えをしたと思います。あたしって本当に適当で困ります。



うどん専用の怖いおばさんが、プレゼントと言って大量の紙スプーンをくれました。超いらないです。爆笑していると、ジュースとケーキを買ってくれました。



更衣室で写真をたくさん撮りました。



このお寿司屋さんが大好きです。

みんな大好きです。

職人さんや、洗い場の人、朝のパートさん、夜のバイトちゃん、１００人くらいのお友達ができました。



本当にありがとうございました。