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遠距離恋愛中のあたしたちは、ソフトバンクの携帯を買った。すると、24時間通話料が無料になった。彼氏とあたしはずっと電話をしていた。電話ができないときはメールをした。ずっとずっと連絡を取り続ける4ヶ月だった。特に話すこともないので、彼氏もあたしも、お互いのことは何でも話した。昨夜みた夢の話から、今日食べた晩御飯のおかずまで、何でも話した。友達のことも、家族のことも、あたしの知っていることは彼氏もすべて知っていた。それが、いつからか重荷になっていった。
小さな不満が積もり積もって、先日4日間一緒に居続けて、あたしは精神的に疲れた。そして、初めて彼氏と電話をしない日を作った。わざわざ彼氏に嘘をついて、電話をする時間を作らなかった。きっとメールもよそよそしかったと思う。そんなことをしているうちに、彼氏の態度が少しずつ変わっていくのがわかった。
1ヶ月ぶりにメッセをした。彼氏はあたしのことが信用できないと言った。その件に関しては、以前浮気したときに「もうしません許してくださいもう一度信用してください」と言ったのにまた隠し事をして信用をなくしたので、なにも言うことがないなと思ってずっと黙っていた。彼氏はたくさん発言をした。怒っていた。「許したんじゃなかったんかい」と思った。でも、前もそう言って結構引きずったな。とか思い出していると「しばらく連絡はとりたくない」と言われた。「一人でこれからのこと考えたい」と言われた。一番気になるところだけスッキリさせておきたかったので「あたしフラれるの?」と聞くと「それも含めて考える」と言われた。
メッセを終わらせ、少しネットをして、ベッドに寝転んだ。「あぁ、終わったなぁ」と思うと、なんだか泣けてきた。だけど最近ちょっと泣きすぎなので、気を紛らわそうとアプリで遊んだ。いつの間にか眠ってしまって、電話の着信音で目が覚めた。彼氏だった。もう考え終わったんかい。結局許された。よくわからん。あたしのどこが好きなんだろう。あたしはこんな女、絶対に御免だ。
溜まっている日記を書きたいのだけど、たった今、彼氏とさようならをしたばかりで、楽しかった日々のことを書くのがちと辛い。
楽しかった日々だけど、苦痛だった。苦痛で、別れを考えたりもした。
だけど、いざ現実になると、その苦痛以上の苦痛だから不思議だ。
まだはっきりと別れることが決まったわけじゃないけれど、距離を置くっていうのは絶望的なこと。
元彼とはバレンタインデーに別れるし、今日はクリスマスだし。
あたし、呪われてるね。
無論、食べた。
フロントに、酔っ払ったオヤジがいた。「あんだけ酔っ払ってるし、あれは退室の客でしょ」と噂していると、なんとこれから入室の客だった。「あんだけ酔っ払ってるし、飲んだりしないでしょ」と噂していると、なんとフリータイムの飲み放題をつけていた。
部屋に行くたびに、「お姉ちゃん、俺のこと好き?」などと絡んできた。酔っ払いなので、軽くあしらっていた。うちのお店は、部屋のドアがほぼ透明で、一部分だけ半透明の場所がある。酔っ払いの部屋にオーダーを持っていくと、その酔っ払いがこっちを向いてドアに張り付いていた。ドアの2メートルくらい手前で気がついた。その男は素っ裸だった。半透明の部分は、ちょうど男の胸のあたりだったので、あたしは見たくないモノを見てしまった。
びっくりして、そのまま厨房に戻って、先輩に事情を説明しようとしたら、見てしまったという実感が沸いてきて、ショックでその場で泣いてしまった。「もしかして、裸だったんですか?」と後輩の男の子に聞かれ「うん」と答えると、先輩が「よしよし、ジャスミン休憩行っておいで」と言ってくれた。
休憩から戻ると、後輩の男の子が「俺2回も被害に合いましたよ。まぁスルーですけど」と笑った。店長や社員さんや先輩が、みんな優しかった。あたし以外の従業員はみんな男だったので、それくらいで泣いて戻ってくるなんて、男としてちょっとショックを受けたんじゃないかな。と少し心配だった。どうなんだろう。
朝、バイトを終えて、みんなでファミレスへ行って朝ごはんを食べた。
夜、居酒屋のバイトへ行くと、クリスマスケーキがあって店長が「まりこ食べな」と言ってくれた。
竹井さんがトロのお刺身をくれた。
深夜、バイトへ行った。
あたしよく働く子だよ。
広島駅南口の郵便局の向かいにあるビルの6階に、駅前ひろばというお好み焼き屋が26軒集結しているフードテーマパークがある。そこのSOZOというお好み焼き屋がむたむた美味しい。女性でも食べきれる小ぶりなお好み焼きで、麺がパリッパリに焼いてあって、トッピングもケチってなくてふんだんに使ってくれるし、なんといってもお好み焼きの上に大根おろしを乗せているのは、きっと世界中でSOZOだけ。マジで美味しい。でもミツワソースって結構コア。
ということで、彼氏をSOZOに連れて行った。ここの店員さんが気さくなのはわかっていたので、色々と我侭も通じて美味しく楽しく頂けた。彼氏も気に入ってくれたようで、また来たいと言ってくれた。
彼氏は昼過ぎに京都へ帰った。
疲れた。すごく疲れた。
関西の人だからなのか、それとも彼個人の性格なのか、とにかく彼氏はずっとふざけている。ちょっとした電車の待ち時間に「しりとりをしよう」と言ってくる。あたしもしりとりは好きなので、それは問題ない。しかし、「赤いものしりとりをしよう」と言っておきながら「カラス」とか「なす」とか言う。たまにならまだしも、ずっとこんなだから疲れる。あたしの突っ込みを待っているのがわかるので、あたしは放ったらかして「トマト」とか「りんご」とか言う。
喫茶店でコーヒーを飲んでいると、力いっぱいデコピンをしようとしてくる。面倒くさくて無視していうると「デコピンしていい?」と聞いてくるので「ダメ」と言うと、案の定力いっぱいデコピンして笑っている。「痛い」とオデコを押えていると「痛かった?ごめんねごめんね」と笑っている。もうそういうのマジで面倒くさい。「もういいよ」と言うと「やったぁー許されたー」とケラケラ笑うので、ムカついて「いや別に許してないし」と言ってしまう。「俺許されてなかった・・・」とふさけて落ち込むので、それまた面倒くさい。
とにかく面倒くさい。野球君が「彼女に面白さは求めてない」と言って別れを告げてきたのが、今になってようやくわかった気がする。まぁ、毎日ずっと一緒にいて疲れたんだろう。数日経てば落ち着くはず。
恒例の、簿記出席ポイント3倍デーがやってきた。これはどうしても出席したくて、彼氏を連れて学校へ行った。ポイント3倍デーだとか、講義中の先生のくだらないお喋りとかが、彼氏はとても気に入ったようで、「うちの学校にも来てくれへんかなぁ」と言っていた。あたしもこの先生が大好きなので、彼氏も気に入ってくれて嬉しかった。
平和大通りという大きな通りで、ドリミネーションという総延長2kmに及ぶ大きなイルミネーションがある。あたしはドリミネーションが大好きで、今年は彼氏と一緒に来ようと思ってずっと見ないようにしてきた。彼氏にも前々から「一緒に行こうね」と誘っていて、今日やっと行くことができた。
ウサギやクマや人魚姫など、色々なイルミネーションがあって、とても楽しかった。ハートの椅子のイルミネーションがあったので、「あれ一緒に座って写真撮ろうよ!」と誘うと、「あれ子供用やろ。大人2人は座れんよ」と言われた。座れそうだと思うけど、諦めた。もしかして一緒に写真撮るの嫌なのかなと思った。
お城の横に、王様とお妃様がいたので「これ一緒に撮る!」と言ってあたしは間に立った。彼氏が写真を撮ろうとすると、1組のカップルが「撮りましょうか?」と彼氏に声をかけてくれた。一緒に撮れると思ってすごく嬉しかったのに、彼氏は「いや、俺はいいんで」と断った。「ごめんブレた。もう1回撮るよ」と言われたけど、悲しくって泣きそうだったので、「もういい」と言ってデジカメを奪った。悲しくて悲しくて、また泣いてしまった。彼氏は大慌てだった。「ごめんなぁごめんなぁ」と何度も謝ってくれた。
スプレー缶に入った生クリームをバイト先からパクってきてくれてて、それを使って作ったのだけど、完成したケーキを冷蔵庫にしまってしばらく経つと、ケーキがドロッドロになっていた。スプレー缶の注意書きを良く見ると、「これは装飾用の生クリームです。時間が経つと液状に戻るのでケーキ作りには不向きです」って書いてあった。2人で大笑いしながらドロドロのケーキを食べた。
あたしのデジカメで、彼氏はケーキの写真を撮っていた。一昨日の近所さんたちのクリスマスパーティの写真を見て「これ何?」と聞いてきた。「友達ん家で鍋パーティした」と言うと「聞いてない」と言って彼氏は拗ねた。
小一時間かけてご機嫌をとると、なんとか彼氏も機嫌を直してくれた。
お昼につけ麺屋さんに行ったり、夜は一緒にキムチ鍋を作ったりして、仲良く過ごした。
夜中に眠れなくて、一緒にビデオを借りに行った。SAWという映画を見た。彼氏はSAWが大好きだけど、あたしはグロ系が苦手なので、見たくないと言った。でも、グロシーンもあるけど、ストーリー的にとても面白い映画だからと強く勧められ、見ることになった。
彼氏は、グロいシーンになりそうになると「ここは見ん方がええで」と事前に教えてくれたので、無駄に気持ち悪いものを見なくて済んだ。結構楽しく見れていたのに、彼氏がふと「休憩」と言ってビデオを止めた。普通に休憩だと思ってくつろいでいると、「まりこ、まだ俺に隠し事してるやろ」と言われた。
何のことかわからずにキョトンとしていると、「お姉ちゃんと2人で飲みに行くって言ったのに、男も一緒だった」と言われた。あぁ!学祭のときのナンパ師と4人で飲んだやつだ。「お姉ちゃんと飲みに行くって言ったけど、2人だとは言ってないよ〜」と思ってニヤけたが、そういう状況じゃない。携帯を見ることを禁止してないので、彼氏はあたしの携帯を見る。それで、バレた。別に浮気するつもりはなかったけど、言っていい気はしないだろうし、言うの面倒くさかったんだ。あーあ。もっと面倒くさい事になった。
「どうしよう」と思って、20分くらい黙って俯いていた。「何でまりこが落ち込んでんねん」と言われた。落ち込んでるっていうか、あたしバカだなぁ。と思っていたんだ。それでも黙り込んでいると、彼氏はSAWと一緒に借りた「ガキ使トーク集」を見出した。ずるい!それはあたしも見たいよ!とか言えないし、引き続き俯いていた。彼氏はすぐビデオを止め、真面目に話しだした。「なんで嘘つくん」と聞いてきた。別に嘘ついてないし。言うのが面倒だから言ってないだけで嘘はついてないし。でもあたしが悪い。よね。「ごめん」としか言えない。言い訳とか面倒くさい。ていうかこの状況が面倒くさい。なんなん。むかつくんなら怒ればいいのに、彼氏は「信用されてない自分が情けない」「嘘をつかれる自分に腹が立つ」と、「自分自分」って自分ばっかり責める。落ち込む系ではなく、腹立つ系で自分を責めている。あたしに怒れよ。とイライラする。
でも、どう考えてもあたしが悪い。ごめん。朝方の2倍くらいの時間はかかったが、結局彼氏はあたしを許した。許して、ニッコリ笑ってあたしを抱きしめた。何だか泣けてきた。本当にごめん。もう何がごめんかもわからないけど、とにかくごめんという気持ちでいっぱいになった。だけど、何で結局許してんだよ。とも思った。あたしが逆の立場だったらどうなるのだろうか。